サクラマス本

桜鱒の棲む川―サクラマスよ、故郷の川をのぼれ!作者: 水口憲哉出版社/メーカー: フライの雑誌社発売日: 2010/05メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (1件) を見るサクラマスがヤマメの降海型だと知っている人は、実はそう多くない。案外、…

そばもん2

1巻もそうだったけれど、特にこれまでの考えを裏切られるようなものはない。しかし、そこそこの問題作で人気があるところをみると、案外そばにはドクサがたくさんあるということなのだろう。 ボクに違和感がないのは当たり前。監修の藤村和夫さんの本で勉強…

フライの雑誌88号

フライの雑誌が届いた。書店で買えない本である。釣り道具屋には、一部置いてあったりするが、田舎では送られてくるのを待つばかりである。縁あって、その出版社から本を出させていただいている。 88号の64ページに広告が掲載されている。 当初のチラシ…

ウインドウズ7

三男のためにウインドウズ7の本を買ってきたが、ビジネスタイプのものを買ってきてしまったようだ。 また、買い直しである。

人間失格

中学生の時に読んだとおぼしき本をもう一度読み直す。 亡くなる年に書かれているという。だからといってどうなんだというところはあるのだが、当時、人間として失格と読んでいたかも知れないと考えながら読み返したが、案外そうではない。中学の頃のボクも、…

戦後民主主義

自分の考えがそのようなものだと思ったことはないのだが、そういう脈の中にあるのかなと思わせる。戦後民主主義のリハビリテーション―論壇でぼくは何を語ったか (角川文庫)作者: 大塚英志出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/01メディア: 文庫 クリック: …

文学に疎く

文学などとっくの昔に終わってしまったと、20年くらい前に考えた。 遺跡のようなものを発掘しながら解読していくことや、想像力が与える描写だけの小説に辟易してしまったことも多く、以来、ドキュメンタリーや思想書、批評などがボクの文字仕事の中心になっ…

ラバウルに宇奈月温泉

ラバウル温泉遊撃隊作者: 山崎まゆみ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/07メディア: 単行本 クリック: 38回この商品を含むブログ (11件) を見る[rakuten:book:13229428:detail] ラバウル航空隊で有名なラバウルに温泉があったのだという。そういうレポー…

雨あがる

父が好きだった山本周五郎。このところ、集中的に読んでいる。 絶筆になった作品が収録されている「おごそかな渇き」を読んでいるが、収録された作品の中でも「雨あがる」は傑作である。たぶん、映画の方のイメージが先行しているせいもあるのだろう、夫婦の…

逃亡日記

古本屋で105円、と思いきや、53円。半額だそうで。 文化の叩き売りだな。 でも、まあ、けっこうおもしろい。 吾妻ひでおって人は絵が止まっているんだけど、ネームで動き出すようなマンガを描く。 別の人の言葉なんだけど、アルコール中毒患者のことを …

瀧口修造

仕事の関係で瀧口修造について読み込む機会があった。大きな影響をいただいた人である。 7月1日は命日だということで、オリーブが好きだったことにちなみ橄欖(かんらん)忌と呼び、生地である富山で催しがあるという。彼が基本的なコンセプト作りに参加し…

Pluto8

完結ということなんだが、どうも尻すぼみになっていくのは、浦沢というのか、長崎尚志の特徴だな。提示されているテーマや謎、暗示がどうもきれいに処理されない。難しいのはよくわかる。張り巡らされた伏線に答えるにはやけに説明的になるしかない。「ワン…

そばもん

こういうマンガがあったんだな。知らなかった。 流れのそば職人を軸に展開するそば蘊蓄。 今更、ざるそばともりそばの違いは海苔の有無?なんて話は、何かどうもなあと思うんだけど、こんなものなのかな。 薮蕎麦のたれの辛さも、今更だが、わかりやすく押し…

橋ものがたり

橋の上には人生が交錯するというのだが、ボクらの方の橋は松井がホームラン打っても越えられないようなのが多く、むしろ、そこは異界へのトランジットでさえある。 交錯する機微のある人生を藤沢周平は見事に描く。 [rakuten:book:12001787:detail]

フライの雑誌

最新号は、何だか久しぶりの感触を味わった。尺という物語もあったのだろうと思うが、魚を巡る、川をめぐるよしなしがちりばめられていて、それにテンカラの話題もあって、最後にマッキーズである。この人がボクらの背中を押してくれた宮坂さんだったかと、…

リズム

一つリズムが狂うと、何かがおかしくなっていく。 朝の掛け違いが急速に進展した感じのある一日。 切断された電源コードを本体側と電源側を勘違いしていじっていた。先にコードの方がショートしてプレーカーが落ちたので難を逃れたが危険きわまりない。 その…

殺人犯と哲学

ある殺人を犯した人が、永井均の本に感化されたようなことを話しているらしい。 テレビではその影響を与えた部分を切り取って紹介して、こういうことを書く奴が犯罪者を増長させているのだとでもいうニュアンス。ミスリードもいいところなのだが、勝手に読ん…

堪忍箱

宮部みゆきという人のすごさは、大きな事件がないのに、そこに秘めた人の怨嗟とか、情動とか、欲とかいったものを実に巧みに描き出し、悪意とはいかないまでも、罪とはいわないまでも、どこかひっかかってくる人の世の辻とでも呼ぶ場所を上手に提示してみせ…

宮部みゆき

この人の「江戸もの」がお好みである。怪異は人の心に起きる。そういうものを表すのに、江戸という風物は独特の味付けを示してくれる。東京ではそうはいかない。悪意が介在するからだろう。幻色江戸ごよみ (新潮文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 新潮…

明日解禁

こちらの川は明日が解禁だが、ちょっと竿を出す機会が先になりそうだ。4月でもいいかもしれないとさえ思えている。最初に使うのは、TENRYUのロッドにしようとも思っているが、まだ礼状も出していない頂き物をとっとと使うには気が引けている。 昨日読んだ「…

ユスリカの釣り

最新号の「フライの雑誌」はなかなかおもしろい。ユスリカの特集である。 詳しくは明日書こう。 子どものフライフィッシングもいろいろ展開が生まれつつある。それもおもしろい。釣らせるだけがいいわけじゃないのだが。 同郷の人が監督をした「釣りキチ三平…

三国志

人に貸していた北方版「三国志」が帰ってきてから、また読んでいる。何回目だろう。読むにつれ、人物像が次第に立体的になってくる。 何度読んでも、曹操のすさまじいまでの果敢さにはほれぼれしてしまう。何でも自分で掌握しておかないと気が済まないところ…

三屋清左右衛門残日録

そうか、庄内は武士のたしなみとして釣りが奨励されていたんだったな。 何度も足を運びながら、月山も、羽黒山も、湯殿山も行っていない。 この夏、あの場所で天竜のロッドを振ってみるか。 鶴岡にでも泊まりたいものだ。

フライ教室

年賀状には本のことにふれたものが多かった。 ある人からは、「私だったら逃げ出してしまいます」と書かれていた。 読んだのかなあ。無理矢理に引き込んだものは何もないんだけれど。休み時間と放課後の物語です。 そのように感じさせたのなら、きっとボクの…

長い道

柏原兵三の自伝的小説。隣町の出身で、映画「少年時代」の原作となった藤子不二雄Aの「少年時代」の原作、つまり、映画からすると原案としてある本である。 隣町の人たちはしばしば「少年時代」の舞台になったと話すが、映画「少年時代」は、藤子の「少年時…

直江兼続

4日からの大河ドラマは、いよいよ直江兼続の「天地人」である。 篤姫は最後までどうもなじめなかったのだが、結局、武人であるとか、義とか、智で生き抜く人。あるいは、権威に徹底して抗する人が好きなので、ああいう何か、まあ、妙な、何をどうしたいのか…

大蓮華山保勝会80年誌

朝日岳の登山会は、昭和3年に始まっているそうで、これがいわば会の紀元。 最初の登山会は、7名のメンバーと2人の案内人によって構成。そのうちのひとりが祖父である。 立ち読みなので正確かどうかわからない。 がのちに、祖父が幹事などをやっていたらし…

シマザキワールド

「フライの雑誌」最新刊。 シマザキワールド番外編がものすごくいい。 小橋ファンであることの幸せを感じるのと同様に、この人と同時代に釣り場に立てることの、川を歩くことの幸運に感謝したい。そのようにリードにも書かれていた。 編集子が「これまでで一…

並んでいた

紀伊国屋に行ってみると、本当にたくさん並んでいた。 贔屓にしてくれた店員さんに挨拶しようと思ったが、あいにく見つからなかった。 心の中で深々と頭を下げた。 ラッシャー木村が、ジャイアント馬場の還暦に下げたような姿勢であったと思う。

大蓮華山保勝会会誌

nyamaさんのところで見せてもらったのだが、すぐに祖父の名前を見つけた。 買わずばなるまい。 やはり出てくるのが馬鬣倶楽部。 そういえば、地元の小学校が統合開校したときに、PTA広報誌の名前を募集したので、「馬鬣」として応募した。 どうやらPTA…