自遊人

そばの特集だったのでつい買ってしまった。富倉そばを緒形拳が食べている記事があって、いい空気をもっていた。
なかでいくつか気になる部分があって、特につなぎのことで十割(じゅうわり、と振ってあったのは気になるが)のことで、もともと土地につなぎになる小麦粉がなかったという土地の人のことばや、十割信仰があってどうしてもメニューから外せないという蕎麦屋のことばなんかもあった。生粋のものが純粋でわかりやすいのは、例えば、コーヒーのストレートがわかる人がコーヒー通という感覚に近い。
ボクの大学時代の先生がブレンドしか召し上がらない。なぜかを聞くと、あまたのコーヒーから店主がこれと思うものを組み合わせて出しているコーヒーが一番いいに決まっているとの答え。答えは明快だが、味はむしろ複雑で、人となりと同様に初見ではつかみにくい。そういうお店を探すべきなのだろう。つなぎの割合などを詮索しているうちは、ベストテン番組でいい曲探しをしているようなものだ。