おまつりの日

今日は、うちの町のおまつり。といっても、うちのお宮ではないのだが、便乗して自分のところのまつりの気持ちでいる。夕刻からの雨にもめげず、とりあえず、夜店の並ぶ界隈に出る。こうやって何かを確かめるだけで十分なのだ。
高校生の頃、もっともっと町は賑やかで、「べるえどおる」という名前のジャズ喫茶に堂々と行ける日がおまつりの日だった。聞き慣れないジャズを流していて、それが自分の体液と鼓動に染み込んでいった日々だった。
遠足で買ってきたチック・コリアが最初のレコードだったかもしれない。ラテンの哀調は今でもお気に入りの調子だ。
それで、何となく同じグループの演奏を聴いている。
叔父のカラオケで徹底的にエイジングされたTANNOYは、この手のソースはなかなか豊かに響く。

Light As a Feather

Light As a Feather

「スペイン」の軽快な美しさ。フェンダーローズの音も、今となれば洗練されたものではないが、その分、エモーショナルに伝わってくるじゃないか。