道具の整理

そろそろ釣りからほかの遊びに移行する季節になってきて、道具を整理した。特に、手打ちそばのシーズンになって、いくつかのオファーがやってきている。自分が打つ道具ならどうってことないのだが、人が体験するときに使う道具がうちにはたくさんある。のし棒や板、こね鉢、なんていっても全部ホームセンターで揃えた代用品だが、一度に8人体験できるように誂えた。それをいちいち会場まで運んでセッティングしやすいように収納するわけで、ちょっとしたノウハウになってしまった。8人同時だと、ほぼ2人で教えることができ、8組にして、一度に20分スパンでちょうど学校の1時間くらいで1回どおり体験してもらえる。もちろん、人数が少なければもっと密度は濃くなるわけだし、つなぎを変えたり、ゆず切りなどの変わりそばにも対応可能だ。というか、何でもやれる。ボクらには流派がないので、やってみてどうだろうと騒げばいいだけだから。それでいて、これまで失敗した人を知らない。つながらないという事態はどうやったら起きるのかわからないくらいに失敗はない。秘伝もない。トリックもない。水回しに丹念に向き合ってもらうだけである。基本と言えば基本。基礎ではなく、基本ね。ここは。基本さえふまえたら、どうにでもなるもの。
けど、旨いそば、いいそばにするには少し手の下しようもある。それは、体験した人がどうにでもすればいいじゃないか。
野遊びの道具もそういう体験学習用のものが多くなったなあ。自分の昔の道具のケースが壊れてしまったので中身を取り出したら、ああ、こんなもので遊んでいたかと思うほどの器具が出てきた。あの頃は、100均もなかったので、ちょうど見合ったものを入手しにくかった。ケースだって高かったものなあ。いい時代になったのか、チープになったのか。
ずいぶんすっきりしたが、フライタイイングの道具がいつもなかなか整理が付かない。ロッドメイキングもやりたいんだけどな。