姑獲夏の夏
実相寺昭雄の作品をとにかく須く見ておこうと借りてきた。
原作本は文庫にしては異様に厚い。京極夏彦はページのめくりまでコントロールしているって話で、で、それがどうしたと文字さえあれば十分な<素テキスト好き>としてはつっこみたくなるが(笑)
思ったよりも画面は普通で、特にこれといった実相寺の印象は薄い。帝都物語もそうだったからね。ちょっと傾いているくらいと、オレンジとうか、赤茶けた色があるくらいか。
京極堂の堤真一のイメージが少しずれていて(これはまったくボク自身のことだけど)、クールで論理的な感じをもっていたので、拗ねたようなもの言いには違和感をもった。中井貴一あたりがイメージだったが。
原田知世は使い方を間違っている。もうそんな年齢じゃないとはわかっているけど、田中麗奈の方の役柄を、ってもう無理か。
石田ゆり子はちょうどいい役柄を見付けつつあるが、原田知世はきつくなっている。どなたかいい仕事あげてください。ボクは、戦隊シリーズやライダーのお姉さん役くらいを期待しているのですが。
実相寺昭雄については、「曼陀羅」が傑作。時代も、ボクがレトロ感を感じる時代。30年代の昭和の風景なんか美化しちゃダメだ。
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2003/12/21
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