出張帰りのファイヤーワルツ

出張帰りの電車待ちにレコード店に入る。ジャズの1100円の廉価版がでていて、プレステージ盤のマイルスなどが並んでいる。これは、と思ったが、節約節約。我慢した。今は、数千円も惜しい。
視聴盤があったので、早速ヘッドフォンをかける。エリック・ドルフィーブッカー・リトルの「アット・ザ・ファイブスポットvol.1」を聴く。初っ端の「ファイヤー・ワルツ」でぶわっとこみ上げてきた。ああ、あの頃下宿で聴いていたなあと、きっと長男の姿と重ねて、そして、今の自分と、さっきまで話をしていた大学の同級生と、いろいろなものがそこに絡んできて、最初のコーラスまで聴けなかった。だが、あれがボクの内心の音で、ああいうものに揺さぶられて、ボクはここまでやってきたのだ。

vol.2のジャケットは赤が基調。vol.3まであるそうだが、それはのちのちに未発表テイクで編成されたものらしい。無論、LPレコードで所有している。