メノン

ソクラテスの、というよりはプラトンの「メノン」をまたぞろ読んでいる。机上にあるんだが、少し真剣に読んでいる。短いものだが、教育を考えるときにどうしても避けられない問題をテツガクしている。
テツガクやブンガクとは行為であって、いわゆる、哲学史や文学作品だけを指すわけではない。ここらを勘違いしている人も少なくない。
少なくとも、教師をしている人がテツガクを避けているようでは、職人でしかない。職人にもテツガクはある。が、職人のテツガクは理念に支配されており、限りない問いかけの連鎖によって思想を形成することとを目的とはしていない。
教師たちがそんなことを考えているなんて、きっと多くの人たちは知らないだろうなあ。昔、「子どもと哲学する道徳の授業」なんて本を読ませてもらったが、スピノザを道徳でやるとっていう話で、教師ってのはこんなものかと底を見た思いがした。