直江兼続

4日からの大河ドラマは、いよいよ直江兼続の「天地人」である。
篤姫は最後までどうもなじめなかったのだが、結局、武人であるとか、義とか、智で生き抜く人。あるいは、権威に徹底して抗する人が好きなので、ああいう何か、まあ、妙な、何をどうしたいのかわからない、それぞれの情だけが交錯していくような幸楽な話はいけないのである。見なければいいので、あんまり見なかったが、小松帯刀の再評価がなされたあたりが今回のドラマの嚆矢か。
山本勘助なんかもその意味では、人となりの描き方に自由度が高いために、キャラクターがしっかりしていておもしろかった。あれも、水川あさみに演じさせた「女子は戦が嫌いじゃ」的なノリが教科書臭くって鼻についたが。
そんなこともあって、直江兼続、結構楽しみである。妻夫木聡もよかろうと思う。
それでちゃんと予習しようと思って本を読んだ。「天地人」ではなく、藤沢周平のものを読んだ。およそ、似つかわしくないと思ったが、それはそれなりに藤沢周平であった。
だけど、本が見つからないな。ちゃんと書店で、珍しく新刊で買ったのに。

密謀 (上巻) (新潮文庫)

密謀 (上巻) (新潮文庫)

密謀 (下) (新潮文庫 (ふ-11-13))

密謀 (下) (新潮文庫 (ふ-11-13))