ポニョ

昨日の立山登山の帰途、お定まりのDVD鑑賞。「崖の上のポニョ」でした。
大ヒット作だというので、まあ、映画館まで行く気もなかったけれど、日本映画の傑作に「トトロ」と「ナウシカ」をいれているボクとしては、一遍観ておいても悪くはない。バスの動きがのろくてついに最後まで観たのだが、なんだこれはというところであった。
話がよくわからない。
何よりもわからないのは、以下の2点。

  1. 世界のほころびはどのように生じて、何によって、そして、どんな力でフィックスされたのか。
  2. りさはなぜあそこまでアドレナリンを吹き出してこの世界にどういう希望やら思いをもってくらしているのか。

昨晩からずっと考えているのだが、よくわからない。
手塚治虫のキャラクターのような鍵はなの人がどういう素性なのかもわからないし、ピノキオの女神様のような人がどんな力を持つ人かもわからない。
そういうことなど抜きにして、まあ、これはこういうものかと観てしまえば、アニメは手書きの雰囲気がよいし、これまでの宮崎作品のエッセンスが随所に見られて気持ちもよい。泉鏡花の小説の読後感に似ていると思ったが、どうにも言葉の継ぎ足しようがない。
評判を得たのはどういうものだろう。
今更ながらに人に聞いてみたい気がするな。
どうなんだ。