忍野八海から河口湖

富士山さんが見たいなと、国立から中央道に入る。
八王子の料金所の少し向こうで事故。激しく混んでいる。1キロメートルを進むのに、20分ほど費やした。中央道はどうも事故が多いらしい。路面もあまりよくないし、起伏とワインディングのせいでスピードを出すクルマとそうでないクルマの差が激しい。
それでも、富士吉田の浅間神社に立ち寄り、午後3時前には忍野八海に着いた。ここでの楽しみは、草餅である。彼女とつまんだが、最初にきたときの感激がない。ちょっと焼き加減が今ひとつなのと、前に来たときよりも心持ち大きく感じたのはどうしてだろう。5,6年くらいの話なのだが。

8つの池を廻る。有名な茅葺き屋根と富士山は、まさに作られた景色で、興ざめするところはあるものの、江戸時代からそうやって名所を作ってきたのがボクらの文化である。ダムだって観光名所になると考えている心証の根底はそういうところに生まれている。

レイク忍野の前の池で遊ぶ地元の子ども。人が押し寄せてさぞかし迷惑だろう。

おみやげの溶岩。自分の山でとってきたとある。そうでもないことには、犯罪なのかもしれない。
これが200円のもの
で、こっちは300円。

それから、1000円。

妥当かどうかの判断は商取引の神の見えざる手によって決まる。
夕方近くまでそこらを歩いた。このくらいでこんなに人を集めるなら、きっと生地*1などもっともっと人が来てもおかしくない。
山中湖ICから上に上がる。ここからの演習場の背景の富士山が素晴らしいのだ。ときどきクルマを停めている人さえある。
ガソリンが少なくなってきたので、双葉SAまでの距離を勘案し、いったん河口湖で降りる。ところが、GSが見つからない。最初にあった日石をパスして、ナビで指示される昭和シェルに向かう。激しく渋滞。人気の場所なんだな。指示された場所にGSがなく、河口湖の対岸に向かう。ようやく小さなGSを見つける。すぐ近くに公園があったので、もう一日の残り日がわずか。写真を何枚か撮る。
見るとそこら中に立派な三脚のカメラマンたち。どうやら絶景ポイントだったらしい。*2刻々と変わる風景に、何度も何度もシャッターを切っておられた。わずか15分の間の集中力のいる営みだが、どうやら今日はいい日だったようだ。

久しぶりに彼女と2ショットを撮影。昔からそうしていたように、適当な場所にカメラを据えてセルフで撮影。XA2でずいぶんそういう写真も撮った。
中央道から長野道に入り、帰宅は日付をまたいだ。高速出口の1000円を見て、まあ、少しは得をしたのかと、少々愚策ではないかと思う措置に、ちょっとだけ心を揺らす。

*1:黒部川左岸河口部の富山県黒部市生地。海岸沿いの湧水の里で知られる。富山湾立山連峰の絶景が楽しめる。

*2:大石公園というそうだ。近くに天然酵母のパン屋さんがあるらしいことを後で突き止めた。いつか、きっと訪ねよう。