城島、阪神へ

マリナーズを見限ったのか、見限られたのかわからないが、城島が阪神へ。
最初に連絡くれたことに対する男気みたいなものを口にしていたが、タンパリングってのは反則になっているのかどうか知らないけれど、まあ、何かあるんだろうな。確かに、矢野の衰えは激しい。元々、中日で冷や飯食いをしていたのを星野が阪神に出してチャンスを作り、さらにその星野のもとで活躍したのだから、40の声を聞くまで一戦でやっていることがよくやったと褒められる選手。球界を見渡しても、捕手不足は深刻で、世代交代の手っ取り早い手段としては城島はうってつけだったろう。少し野球が変わりそうな気配もある。何より勝負強いバッティングは、金本の衰えを補うだろうし、心配は新井が叱られてへこまないかってところだろうか。
でも、阪神は難しい球団から。楽天さえ2位にする野村が、3年続けて最下位なんだから。野村でさえどうにもならなかった球団と、しばらく言われるんだろう。時期が悪く、新興球団の方が腕を揮いやすかったと考えるべきだけれど。
レイオフに出られない球団で、それも半分もマスクを被れないとなると、まさかマイナーのゲームに出るわけにもいかず、ちゃんとゲームを差配したくなると思う。ましてや、今年はWBCで程度のいい投手をリードするおもしろさを思い出したはずだし。
また、新しい巨人阪神が見られると思うと、それは随分楽しみだな。ちょっと前は、矢野対巨人だったもの。いいキャッチャーがいるチームはおもしろい。それにいいセカンドがいると、強い。今年の巨人は、入れ替えセカンドで、そこのところは少し事情が違うが、モチベーションが高い奴が戦術的にセカンドに入って引き締めるというのも、奇策だが、巨人の強さのツボだった。
城島もドラフトの時には強行指名で大学進学を諦めて、王さんに口説かれて入団したような気がする。思い切りのいい打撃はともかくリードが全然だめで、工藤を西武から引き抜いたのは城島を育てるためとさえ言われた頃があった気がする。ローソンのコマーシャルで、鷹のグランドコートで年賀状買っているのがあったような気がするが。何か小久保が滑り台している、そんな頃だ。