五箇山

たまには西へ向かおうと東海北陸自動車道のジャンクションで海か山かと、まあ、山と決め、そのまま白川郷を目指す。これがまったく紅葉に好天でとんでもない人だかりでクルマが停められない。そのまま、156号線を五箇山に引き返し、菅沼集落を訪ねて、ゆー楽という温泉に浸かる。どこもかしこも、人が多く、わざわざ山の中にまで出かけて人だかりというのもどうしたものだろうと思うが、ワインディングもクルマは調子よく、ドライブとしてはよく楽しめた。
道の駅もいっぱい。

菅沼集落は、人気の白川郷と相倉にはさまれて静かな雰囲気。集落までの高低差を埋めるためのエレベーターがあったのには驚いたが、秋の日差しを味わった。


ぼんやりと昼寝でもしたい気分だった。
白川郷は縁日みたいな騒ぎだったので、菅沼の静かさは格別。
世界遺産の何に価値があるのか考えさせられる。
平村方面に戻って、ゆー楽へ。ここも駐車場はいっぱい。ごろ寝できる場所にはほとんどトドの群れのごとくに人が寝そべっている。お風呂もいっぱい。ずっとしゃべり続けている人があって喧しい。そのうえ、何を話しているのかわからないので、ボクらも地元の温泉ではそういう目に遭わせていると思いながら苛々してしまった。
ここの露天風呂はすごい。これだけ視界の開けた露天風呂は、蓮華温泉くらいだ。庄川のバックウォーターが一望できる高台にあり、眼下の水辺と対岸の山々、空が完全に抜けている。女湯もそうだそうで、堂々と立っている自信満々の青年の様子は対岸からもよく見えたことだろう。
お湯は柔らかいのだが、少しつかみ所がない。加温しているが、柔軟よりも強弱として弱い感じをもった。
ごろ寝ゾーンは床暖房。激しく気持ちがいい。


昼飯もどこもいっぱいで、風呂上がりの2時半になってようやく。ここの食堂でぶっかけを食べる。黒々としたそばは、どうやら手押し式の機械切り。なかなかぶっかけによくあっておいしかった。やまかけ標準であった。昔はやまかけ嫌いだったんだけど、今はなかなか好物。わさびが本物で、よく効いた。