たら汁

豪雪も一休み。
除雪の合間に、冷えた体を暖めようとたら汁を食べに行った。
スケソウダラの味噌汁なのだが、郷土料理として親しまれている。
新鮮なスケトウダラの内臓をよく洗い、頭ごとぶつ切りにして鍋に放り込み、そのまま味噌汁にするだけの食べ物。これが、絶妙の出汁が出ておいしい。特に頭や肝はお気に入りで、コラーゲンもたっぷりで、ご飯も進む。久しぶりに食べたが、これに勝る食べ物はないと思えるくらいに好物である。
イカの刺身と食べたが、新鮮な魚を煮ただけ、切っただけ。そういうものが単純で奥深い。そばだって、水とそば粉である。何が違うのだろうと考えたが、素材と食事の間に横たわるものに文化があるのだろうとまで思いついて、面倒なので、その先の思考を中止した。