政界のソーラーパネル・山本一太の怒り

この頃ではいろいろな政治家がテレビに出て話すようになったけれど、どうもこの人だけはわからない。政治家のことばが以前のように新聞で伝わっている時代ではなく、テレビやツイッターなどでも流れてくるだけに、そのことばの背景にあるべきイデオロギーを読み取るには、いや、読み取るというのは大げさだが、ある程度の政治的な立ち位置のようなものを感じる程度には、好都合な時代になってきた。
特に、政治家としてはまだまだ若手と言われる40代、50代の人たちはメディアの露出も多く、沢尻エリカと国会議員の発言が同じように扱われるエンタティメントはどうしたものだろうと思えても、これだけことばを聞いているとそれなりに批判も同情も出てくる。
が、一向に不明なのが、自民党参議院議員山本一太である。いくつもつっこみどころはあるけれど、もちつきになっても絶対に杵を持たないタイプで、せいぜいもちを返す役しかしないが、必ずどこかはっきりと存在の痕跡を残している。
この人は鳩山政権発足時に、辺野古への移設問題に関して、絶対に辺野古以外にないんだと力説していた。県外、国外など無理なんだと怒っていた。今日は、鳩山が約束を破ったと怒っていた。自分たちが主張していたようになったのだから、そら見ろ、それしかないだろうと結論を支持しなくてはいけない。なのに約束を破ったと言っている。こいつは何なのだ。
安倍総理を擁立したときにもそうだ。最初に御輿をかつぎ、いつの間にか御輿の下から消えていた。
こういう奴なのだろう。日の当たる場所しか選ばない。政界のソーラーパネルとでも呼んでおこう。