翼をもったお巡りさん

高校の大先輩の著書。

翼を持ったお巡りさん―ヘリ救助にかける富山県警察航空隊の現場から

翼を持ったお巡りさん―ヘリ救助にかける富山県警察航空隊の現場から

これも一気に読む。
とにかく、救える命を救いたい。
著者を以前「12歳立山夢登山」の講師に招いた。
そのときに、夢をもつことの大切さを説きながらも、「その夢に向かって努力せんもんなダラや」と投げ捨てるように語られたことが忘れられない。
数度、山へごいっしょした。
「一歩ずつでも歩け。歩き続けろ」
「自分の足で立て。前へ。前へ」
ひとつひとつが生き方に響いた。
そのことが思い出された。
思いもかけず知り合いの手紙が紹介されていた。
ヘリで救助された方のものだ。ボクは、上市署で一夜を明かした。夜明けを待って中山の方へ小さくなっていくヘリを見ていた、あの朝の蒼黒い空を思い出した。憔悴しきった仲間が過ごした夜を想像して、ほっとした瞬間にどーんと抜けていった気力を思い出した。