藤沢周平

読む本がなくなって、本を買うにもしんどい状態が続いているので、本棚を探っている。
なんとなく、手に取るのが藤沢周平だ。藤沢周平の描く人間像は魅力がある。当たり前の人々の当たり前の生活なのだ。喜怒哀楽があり、妬みや羨望、愛欲、物欲、権勢欲など、人の心が折り重なりながら、それぞれのくらしぶりに生き方を映しながら、基本的なところで折れない矜持を抱いているような人の姿が描かれる。
実際、また、本を読み出してから仕事でも、もう一歩踏み出してみるかと気持ちが変わっている。タフではないが、前向きに。
案外影響されているんだな。