白馬

朝、白馬ジャンプ台のツイッターで今日ラージヒルの大会があることがわかった。9時からクオリフィケーションが始まるというので、彼女を起こして慌てて白馬に向かう。10時半頃に到着。ちょうど、後半の有名選手のあたりで、サマージャンプシリーズのチャンピオン伊東の大ジャンプが見られた。

こういう大会だけど、何だか全体にのんびりしていて、親戚が見に来ているような感じ。これがジャンプの、というか、日本の多くの大会の現状なのだろう。息子たちの高校野球地区予選の方がずいぶん人が多い。それでも、有名な選手はたくさんいて、メダリストもそこらで走っていたりする。注目が集まるのはごく一部なのだ。
大会は、伊東のまさかの失速で竹内拓が優勝。伊東の1本目は80メートルほど。コンバインドの選手も参加していて、全体に記録が伸びないけれど、これからの期待も出てくる雰囲気。
表彰台に上がる選手を、彼女かな、手を振って応援している姿が印象的。6位に終わったけれど、岡部がまだまだしっかりとやっている姿に、カズを彷彿とさせた。何かの使命感があるんだろうか。それとも、ただのスキーバムかもしれない。どちらでも尊敬に値する。

今日は、八方からたくさんのパラグライダーが離陸。岩岳の方は、遊覧ヘリコプターが離発着しているので危険なのだろう。ヘリも1日中飛びっぱなし。

ジャンプ台の隣にできたバギー場で、バギーはしなかったけれど、フランクフルトを購入。ハンバーガーがやけにうまそうだった。自転車のカップルがわざわざ買いに来ていた。みると、パテから作り始める。800円ほどするんだが、ここまでくればご馳走の部類だな。
バギーもおもしろそうだった。3ラップ1000円。白馬はいろいろなアクティビティが広がっている。苦心もたくさん見えるけれど。デモンストレーションにスタッフが時々走ればやってみようかという感じになるんだけど。ナンバー付きもあり、特殊のナンバーで、排気量は250ccと書いてあった。いくらぐらいするんだろう。

ジャンプ大会終了後、みそら野まで白馬小径を歩こうと思ったが、クマがでそうな気配がむんむんしてオリンピック道路からジャンプ台に入るところにできて自家焙煎のコーヒー屋に行くことにした。のんびり歩くのも悪くない。
珈琲はネルドリップで一人分ずつ出してくれる。サーバーそのままなので、下に沈殿している灰汁まで飲みそうになるんじゃないかなと心配する。ネルドリップは嫌な苦味が消えて珈琲の抽出にはベストだが、残念ながらネルの管理が難しい。環境云々を度外視してペーパーフィルターを使っている人も多いだろう。山まで水に浸したネルを持参している人がいた。小さなタッパーに入れてくるのだ。それもおもしろい。どこまで何にこだわるかで人生は面白くなる。
白馬三山がきれいだったので、この間ここを歩いた従弟にメールで画像を送る。折り返しに、来年栂海新道をいっしょに誘われた。是非もない。

戻ってくると、道路のそこかしこにラインが引かれている。矢印だ。明日は、コンバインドがあるんだけど、ノーマルヒル+ランらしい。ランは、ラン。走るのだ。スキーではなくて。道理でけっこうランニング中の人が多かった。
彼女がリースの材料を拾いたいというので、小径に逸れる。白馬の道は気持ちがいい。本気でここに住んでもいいとさえ思う。理想は週末白馬暮らしだ。
ジャンプ台に戻ると、ノーマルヒルの練習中。どんどん飛んでくる。これもおもしろい。女子選手もけっこういることがわかる。転倒する人っていないもんだな。スキージャンプは一般愛好者のいない特殊な世界。それほど、門戸は広くないと思うけれど、こういう中から世界に挑戦する人が生まれているわけだし、事実世界選手権の日本チームの人も混じっている。世界一なんだから、チームとして、すごい話だ。目の前に世界があるんだから。オリンピックを開催するというのはそういうことなんだ。
白馬の駅前のドラッグストアでカッターを買って、ニレ池の裏の河原でリースの材料集め。そのまま、ボクは釣り。
富山のSさん来ているなあ。それから、いつものゴルフGTIの人もいる。いつもの秋。夕暮れの店じまいまで釣ることにする。にぎやかにやっている人たちもいて、それぞれに秋を楽しんでいる。

今日は、風呂式ジュニアロッド。5フィート5インチ。ルアーロッドくらいの長さのグラスロッド。先週、ラインを巻き替えたのでその調子も見たい。ゆっくりと釣ろうと桟橋横からスタート。
ループがおそろしくナローになるのでどうも最初は慣れない。まだ光の残っている水面はグリフィスナットのハイフロートでいいようにかかるが、水面が激しく反射していてフライが見えず、あまり気持ちのいいものではない。短いロッドのロールキャストも楽しいなあと思った頃に桟橋に移動。
そろそろセレクティブになってきた。夕方の方が厳しく合わせないといけないようだ。しかし、目がきつい。昼間の日差しからの落差が激しく、少しでもフライのサイズを稼ごうとプードルにする。
珍しく50センチ級のブラウンとレインボーをキャッチ。プードルはゲイプをわざと広げているのに、ばれないものだな。これがグラスロッドのための良さかも知れない。この日はフライのサイズがマッチしていなくて合わせ損なったのが2会あっただけであとは完全に取り込んでいる。グラスのせいだろう。
ミッジの捕食が激しくなったので、ボディにラメ糸を巻き、ハックルをぱらりと付けただけのパターンで水面にこだわる。
ニレ池に行くとかなりの人が沈めている。管理釣り場とはそういうものという感覚があるのだろうか。もっとも、大物狙いなら沈めた方がいいし、大物にこそおもしろさがあるのかもしれない。むしろ、邪道はボクのスタイルだろう。
#24くらいなんだけれど、フラットウォーターはその程度の視認が可能。アイにティペットを通せるかどうかが最大の問題なのだ。浮かせてしまえばキャスティングは安定しているので、ほぼフライを見つけられるし、合わせも問題ない。ニレ池でサイトフィッシングの合わせはずいぶん上手になった。
日が暮れてくるとタケノコライズ。ここで、タケノコに合わせてフライを換えようとするが、付けたフライが大失敗。サイズも、パターンも合っていない。もう1尾で止めようと思うがその1尾が出ない。
で、日没終了。彼女に「珍しく慌ただしい釣りをしていた」と言われる始末。ライズを前にうろたえるのは、フライマンの性分。それがあるのでおもしろい。
次回に向けてタケノコ用のパターンをいくつか用意しよう。ヒントは見えた。
Sさんは、暗くなる前に帰られたんだな。ロッドをお見せしたかったんだけど。
そのままインディーモモでカレー。これはいつ食べてもうまいなあ。
帰りは、下里瀬温泉で入浴。ここは実は初めて。いつも経路になっているせいだろう。つい通過してしまう。ぬるめのナトリウム炭酸塩塩化物泉。加熱循環。つるつるして気持ちがいいし、サウナもある。源泉をそのまま流し込んだ冷泉がいい。亀谷温泉にもあったな。源泉の温度の低さをそのまま利用した手段だ。温まる感じがあるので不思議だ。
白馬で遊び尽くしたような1日。リフレッシュになったが、夜、激しい展開で巨人が敗れてしまった。巨人がどうのこうのというよりも、ロッテ対中日という一般の人には選手を10人挙げられない対戦となった。