宇奈月温泉

雪が降ったので宇奈月まで温泉に入りに行った。
このところのお気に入りは、フィール宇奈月である。最上階の温泉というのは宇奈月でも珍しく、たいていは地下、つまり川沿いの崖に大浴場を設定している。
宇奈月は天然湧出温泉だが泉源は黒薙にあり、そこから引湯している。引湯してなおかつ60度の泉温を保ち、浴用に用いる40度付近との温度差を利用して熱交換で暖房を行うというなかなか今どきなやり方をずいぶん以前から取り入れている。最近では、温度差を利用した発電を、地元の高専が協力して実施しているようだ。
フィール宇奈月の1階のカフェボンフィーノのコーヒーもなかなかうまい。買ってきて飲んでみるとこれがなかなかうまい。カフェモーツァルトといい、案外、うまいコーヒーの飲める町になりつつある。旅館のロビー出しはどうなんだろう。ボンフィーノの生豆を提供して、YKKもあることだから、いっそ統一イメージを作るといいんだけど、元々の取引もあるだろうしな。数店でいいような気もする。
ともかく、何枚か写真を撮って、お風呂に入る。誰もいない浴室で、ぼーっと一日の暮れがかりを味わう。宇奈月のお湯はきれいだな。きれいすぎるくらいに、さらさらしている。もっと、ぬかるんだ、しみつくようなお湯が好きだけど、これはこれで町に似合っている。