白馬で遊んできた

白馬は天気が良さそうだったので、スキーでもしようと遊びに出た。
昼近くに付いたので、白馬の人気店「膳」へ行く。
開店は11時30分。待っている客も多い。店の人が出てきて開店の看板を出すが、ちょっとお疲れの様子だ。そばにも少しだけそういうのが現れていた。

店は典型的な田舎屋を移築したもの。ボクだと、妻の実家がこうだったので、そこんちの座敷で食べている感じ。
昔学校で使っていたような椅子も演出。

店内には、古いクロスカントリースキーもあった。3ピンではないタイプ。いろいろあるんだな。
隣の席の人は、ライカで写真を撮っていた。中判のカメラにEOSもお持ちでいろいろ撮影しておられた。
ここはお酒も飲める店なので、メニューも興味深い。なかなか白馬で酒を飲む機会などないのだが、いつかそういうこともあったらいいものだな。
限定10食の十割そばの告知がある。息子がそれにした。ボクはもり。彼女はざるである。ざるには説明が付いていて、もりに海苔がかかっているという。わかりやすいが、そういうものでもないだろうと思う。出てきたのは、これ。これに海苔が付くとざるというのは少々強引。ざるに載って出てくるからざるじゃないかな。まあ、皿の上にすのこのようなものがあったので、それでいいかもしれないけれど。

ここらのそばは、こういう褐色のそばが多い。戸隠では甘皮を残した挽きぐるみでもう少し緑色がかかっている。十割は、殻が入っていたので、違う性質のそば粉のようだ。
暮れから自分で打った風味だけは満点のそばを食べ続けていたせいで少々物足りない。打ち込みにも疲れが見える。辛汁も口当たりほどにコクがないのだが、これはやむを得ないなとも思う。ぎっしりつけて食べている人ばかりだ。
大阪から来た家族があって、子どもが「たまごー」と叫んでいる。うずらのことだろう。なるほど、旅人相手の商売は難しい。
スキーは、懐かしい白馬みねかたへ。ビンディングとブーツが合わないのでレンタルで調整してもらおうとしたらねじがなめていて怖くていじれないという。そのうち、スキーブーツの踵が粉砕。いただきもののブーツで、いただいてからも7年くらい経っているので、仕方ないだろう。今年は、ひとつ新調しよう。結局、レンタルのブーツでもビンディングがうまく合わず、レンタルに。ブーツの柔らかさに、息子は戸惑っていた。
みねかたは白馬館が経営を手放して、少し様子が変わっている。みねかたの象徴だったパルクがなくなっている。山頂のほのぼのとした大好きだった休憩所が使われていない。一番下に食堂、レンタル、券売所、スキー学校をまとめたようなプレハブがあって、そこで何でも済ませるようになっている。飯はうまそうだった。パンのメニューもけっこうあって、クロワッサンがうまそうにカウンターを越えていた。
半日券は、2100円。白馬で最も安い。もっと安かったハイランドはなくなってしまった。1500円だった。あそこもなかなかいい斜面で、練習にはもってこいだった。通りかかるとハイクアップで遊んだシュプールがいくつもあった。そういう遊び方もいい。
山頂まで登ってスキー100年目の初滑り。思うよりも滑れた。最初の一日なので、うまく板に乗れないところもあるのだが、少しずつ調整をかけてみた。
スキー学校の先生が話していることを盗み聞きして、ああもあろう、こうもあろうと考える。スキー学校なら絶対みねかただな。インストラクターのレベルは高く、そのうえ、空いている。プライベートまではいかないが、それに近いレッスンを受けられる。2日もあれば相当に上達しそうだ。子どもたちに教えることはあっても、教わることは少ない。一度、彼女と一緒に学校に入ってみるのもいいなあ。
斜面は完全にピステンがきいていて、フラットで固い。なかなか切れ込みのよい滑り方に応えてくれる。3時が近づくと斜面に影が差して途端に凍り始めた。そこで、終了。そこそこくたびれる。左の腿が悲鳴を上げている。怪我する前に、止めてしまうことにした。
帰途は、小谷道の駅でお風呂と食事。食事とセットだと、お風呂代が300円になる。食事もおかわり可能なかまたきご飯と豚汁のセットで、漬け物食べ放題が550円。それだけで、食事とお風呂を済ませてしまう。最近は、こればかり。
スキー場のパンフレットをいくつか集める。スキー100年。いろいろな工夫があって楽しい。今年こそは、野沢温泉志賀高原に行こうと思っているのだが、やっぱり白馬ってことも多くなりそうだ。