雨飾山

お昼に近くなってから、どこかで山歩きをしようと言うことになったものの、今からピークを踏むのは難しく、雨飾山の麓でお弁当でも食べようとなった。
途中のコンビニでお弁当を買い込んで、雨飾山キャンプ場まで入る。沢づたいに登山道を入って、河原でお弁当にしようと歩き出すものの、夏草が茂っていい場所が見当たらない。
ふいに彼女がもっと見晴らしのいい場所と言い出し、荒菅沢のあたりまで行けそうな口調になってきた。けっこう、起伏があり、きつい上りもあるのでどうかなとも思ったがそのつもりで嫌になったら引き返そうと歩き出した。
道は朝方までの雨でぬかるみ、泥だらけの人たちが下ってくる。どうやら、沢はまだ雪に覆われているらしく、すれ違いに聞く人からは水はどうにか出ているとのこと。暑さときつい上り下りに閉口しながらも1時間半で荒菅沢までたどり着く。沢はまだまだ大きな雪渓に覆われ、荒々しいフトンビシの下部まではなんとか見えている。

ここからまた戻るのだが、下りはいよいよ難儀。この登山道もオーバーキャパシティかもしれない。人気の山で、人気の理由もよくわかるほどに、山の気配が濃い。

たしかに時々こういう山を歩きたくなる。秋口にまたきたいものだ。
下山後、温泉を所望。かつての村営雨飾荘がなくなっており、上部にあった栃の木亭が雨飾荘になっている。いろいろあったんだろう。前の趣も好きだったが、今の雨飾荘もよく手入れされ、風景に似合っている。
露天風呂も少し改修された様子。通路を歩く女性に見られながら、野天の入浴。開放感に浸る。