バス釣り

子どもたちにバス釣り体験教室。
初めて釣りをする子もいれて30人ほどが参加。
不法にバスが繁殖しているというため池で駆除を兼ねた釣り。
不法って、バスに何の罪もないんだけど。
せっかくの機会なのでバスについてレクチャーもやってみた。
バスは北米原産の魚で、いくつかの種類があること。
オオクチバスの稚魚は少し黒みがかっているのでブラックバスと呼ばれているが、どっちかというと、グリーンの体色だということ。
ここで、子どもたちから、じゃあ、グリーンバスだと声が挙がり、環境にやさしいイメージだなと、大人から反応がある。
生態を少し説明。47都道府県に生息する魚で、ニジマスや在来のイワナやヤマメのように、他の魚や虫を食べるということ。
産卵後は卵を守るような行動をとるということ。
案外食べられる魚で、高級魚とされる場合もあるスズキの仲間。泥抜きすると美味しく、法的には禁止されているが、物理的生物的には飼育もできると伝えた。
続いて、釣り方を説明。デモンストレーションのから針にかかって、大層モチベーションが高まった。
何より、生き物を扱うので、無茶な真似をして欲しくない。足で魚を外そうとしたり、さわれないからとふりまわすのはやめて欲しいと話す。命と遊ぶ釣りという行いには、その点だけは謙虚になって欲しいと子どもにわかることばで伝える。
釣りはまさしくそのとおりになって、スタッフは針外しに奔走したが、節度が保たれて実に気持ちのいいものになった。
釣りはややこしく、面倒で、思うにまかせないけれど、それを楽しむのが面白いとある程度は理解してもらえたかな。
お母さんたちが、もっと獰猛で野蛮な魚だと思っていたのは誤解だったんですねと言いながら帰宅された。教育は刷り込みも可能だが、しっかり理解してもらうのもまた、教育の仕事なのだなと理解。
また、フィールドで勉強させてもらった。
この取り組みには、もう少し先がありそうで、いくつかのはたらきかけを始めようと思う。そこで繁殖している魚を駆除して、元々いなかったはずの繁殖できない魚を守ろうとする矛盾をまずは明らかにしよう。そのうえで、ここから未来に向かって何ができるのかを考えてみたい。