白馬・小遠見山

今年2度目の小遠見山。前は雨だったので、少しは展望が開けるかと期待。ここは花が豊富でそれだけでも楽しい。若い頃は花なんかどうでもよくって、行程の面白さを優先していた。年を取ってきたということだろう。
テレキャビンを下りてすぐに歩き始めたせいか、彼女がちょっと辛そう。ゆっくりゆっくりと歩く。風景もそれに合わせて次第に晴れ間が増えてきた。風がないので、涼しいとは感じないが、山歩きには呑気でちょうどいい。
小遠見まで1時間半。写真を撮ってみたら、こんなことに。レンズバリアが開いていなかったのだ。そろそろくたびれてきたな。長男が高校1年のときに買ったのだから、もう10年。200万画素というスペックでもけっこう写るものだから気に入っている。壊れるまで、使い尽くそう。

下りは軽快。先日購入したC3フィットがいいようだ。ボクは珍しく左足が痛い。
登山道に急に現れたお猿。もし、草陰でごそごそしていたらクマだと思って慌てたに違いない。こうして登山道にいたおかげで驚かずに済んだ。サルは慣れている。滅多なことで人にかかってこないし、表情が読み取れるので、こっちも優しい顔をしていればいい。


すぐに、脇に逃げ込んだが、草むらがごそごそいうのは、やっぱり気付かなかったら走って逃げたな。
標高の低い場所は晴れている。お盆すぎの典型的な天候。
高山植物園までくると、ずいぶん見晴らしもよくなった。
オヤマボクチを見つけた。飯山などの北信や妙高あたりでつなぎに使われる植物。花が多いせいか、チョウが多く、ヒョウモンチョウ、アサギマダラ、タテハの仲間、カラスアゲハなど、まるで降ってくるようにたくさん舞っていた。名前がいちいちわからないのがもどかしいくらいだった。図鑑で調べてもわからないのがあって、どうやらガの仲間だが、とてもきれいだった。夏はこういうのがいいところかもしれない。
テレキャビンで下るとエスカルプラザでなかなかうまそうなものがずいぶん売られている。野菜や果物は本当においしそう。今日のもうひとつの目的、スキージャンプが始まる時間もあるので、お風呂を急ぐことにした。エスカルプラザもこの時期はお風呂があるんだが、十郎の湯でお風呂に入っておそばにしようと考えた。ところが、十郎の湯は食堂が準備中。ローソンで弁当を買ってジャンプ台に向かう。
今回のジャンプは、FISの大会。サマージャンプグランプリ。今日は、白馬の第2戦。昨年こういう機会に船木に会ったので楽しみにしていたら、テストジャンパーの人の飛型が船木に見える。ブレーキングの少し肘を下げた姿もおなじみ。ヘルメットを外すと、その通り。華があるなあ。まだ、飛んでいるというのがすごい。
世界大会だけあってけっこうたくさんのお客さん。にぎやかに、世界の舞台を楽しんでいる。すばらしいなあ。うちから見える山の裏側には世界があるんだ。
どうやら選手の家族や同じ会社の人もきているらしくて応援も熱が入っている。福島の子どもたちやその家族も招かれているらしい。誰かがそこに声をかけに来たらしく、ストロボが光りまくっていた。
大会は、竹内拓がポディウム。3位に入った。家族が来ているようで、みんなうれしそうだった。優勝は外国人選手だったが、ヒルサイズ近くまで2本揃えた大ジャンプにはみんな拍手喝采だった。

白馬の夕方はもう肌寒く、防寒具を来たひとも目立ったが、気温は20度くらい。そんなに寒いわけではないが、風が冷たくなっているんだな。秋の白馬は、冬の足音が聞こえてうれしい。