湯原温泉

栂池自然園で涼んだ帰り、いつもの来馬温泉風吹荘に立ち寄るも定休日。
それで、湯原温泉に行った。
信越国境のこのあたりは、平成7年に大出水の影響で温泉場がなくなった。どうやらなにやら復旧した部分もあるらしく、国道沿いを走っていても硫黄臭いあたりに「かけ流し」の看板が出るようになったのが去年くらい。
ちょうどいいやとそこへ向かう。
河原の道を、どっちに進めばいいのかわからないがクルマが来た方に進む。どっちでもよかったのだが、進んだ方は塩の道だったらしい。クルマがやっと1台通れるだけ。SUVには余裕だが、これじゃあ困る人もあるだろうと思う。
河原に近い広場には掘っ立て小屋がひとつ。オロロの襲来を確認するがそれほどでもないため、ここに入ることを決める。
中は座敷になっていて、入浴客となかなか不思議な感じの女主人が雑談中。400円の入浴料を支払い、脱衣所に入ると蠅たたき。やはり、シーズン最中。しかし、もうずいぶん減っている。
湯船に入ると安心だが、上がって体を洗うとてきめんである。足に付いたのをたたき落とすと猛攻は弱まったが、どうやら尻をやられたらしく、ぷっくりとこぶになった。この程度で済んだのは幸いである。金玉でなくてよかった。
お湯はすこぶるよい。相当に温まるし、冷水も温泉成分が濃い。硫黄臭のあるナトリウム炭酸水素含硫黄泉か、何かそんなところ。しかし、湯でゆっくりする間もなく、慌ただしく服を着た。
上がると、お茶や漬け物、源泉を勧められる。これがまた、なかなかうまい。このところ、ちょっと便秘傾向だったが、一気に解消。痛風にも効くというので、それもいいな。ポットで持ち帰る人もあるようで、ジャグのようなものを販売していた。
虫のでない時期にまた行きたいものだ。
それにしても、このあたりは温泉が多く、それぞれに味わい深い。
もっともっと評判になってもいいのだが、それで混雑するのもまた困りもので。