蓮華温泉

いいお天気になってきたので、どこかに行こうととりあえず東へ向かう。どうも、西の方に足が向かわないのはなぜだろう。上杉方についてしまうのだ。
途中で、蓮華温泉にしようと決める。どうやら、道路は直ったようで、蓮華温泉ロッジまで入れるようだ。12年ぶりかな。時間があれば天狗の庭くらいまでいくのもいいんだけど、ガスがかかって眺望が今ひとつなので遊歩道を一回りすることにした。
幸いクルマも停められたので、お昼すぎに歩き出す。兵馬平側から反時計回りに行くことにした。朝日岳方面からの人がそろそろ下山してくる。北又林道の工事のため、朝日小屋の営業は今日までと告知が出ていた。3週間も早いといろいろ大変だろう。
下りの木道がなかなか剣呑。滑り出しそうなのをこらえて歩くのは神経質になる。兵馬の平でおむすびを食べて、姫負坂を登り切ると、風景が一変。スギやマツ、ネズコなどの根が剥き出しになった尾根を登る。シャクナゲ尾根というそうだ。太く、絡んだ根が見せる風景はあまり類似の記憶がない。
やがて、雪倉大滝が見える尾根に出る。山は見えず、次第にガスがかかり出す。鉱山道まで出るとあとは水平に戻る。15の夏、大きな荷物を背負ってここを歩いた。鉢が岳まで行くつもりが、川の渡渉に手間取り、ビバークすることになった。そういう記憶もあるが、股関節が痛くて一歩一歩辛くて泣きそうだった。あのころ、今みたいな気持ちで楽に山を楽しめたら、きっともっともっと山を深く味わえたのになあ。
キャンプ場まで戻るとすっかりガスが濃くなっている。
それにしてもカップルや若い女性が増えたな。
ロッジで内湯に入る。ph2.8というお湯。これが柔らかく優しく実に気持ちがいい。他にもー、湯質の異なる4つの野天の湯がある。もちろん、混浴で、女性は水着で入っておられるようだ。
このところ、手足が冷えて難儀していたんだけど、楽になった。
経路の途中にある白池もひと回りしたかったが、今夜は黒部でジャズコンサートがあるので、次回に回した。噂では、スノーシューにいいらしい。
次は、白馬大池まで行くのもいいなあ。