並行在来線

糸魚川の温泉が好きで、昨日もスキーをはねてから入ってきた。
県境をまたいだだけでいろいろなことの色合いが変わってしまうのもけっこうおもしろい。コンビニに入るとアルビレックス新潟のグッズが並んでいるし、東北電力やらJR東日本の広告が目立つのも、ひとつひとつ見慣れないので見とれてしまう。
フロントからお風呂に向かう廊下で、新潟県内の新幹線並行在来線が三セクに移行するに当たって線区の名前を募集していた。もうそこまで来ているんだ。これが、既に新幹線を引き込んでいる都道府県とそう出ないところの差だな。架線の支柱が並び始めても、その後の議論が進まない。ミギヘナラエの県だが、そんなところまで、見通しと確約を担保できない国の真似。
何が違うのだろう。きっと、自分たちの暮らしをどうしようという価値さえ人任せにして、人の持っているものを持っていたら一人前と、そのくらいでしか、豊かさを測れないという貧困。幸せ度調査の全国順位が高いのも、きっと、そんな程度だろう。ますます、どこかの半島の国と似て、生きることへの意志まで預けて金利さえ貪ろうとする欲深まで透けている。