イラスト→落書き

連休の間ずっと手がけてきたイラストワークがほぼ8割方完了。
イラストと書いてきたが、いや、これは落書きだ。小学生の頃、黒板にチンコの絵を描いていたが、そこから一歩も広がっていない。女子がきゃあきゃあいうのを喜んでいたものだが、そういう自分を今はやけに恥ずかしく感じながらも、おかげでなんとかこういう仕事を進められたのをうれしくも思う。
黒板というのはやけに落書きしやすいメディアで、なるほど何十年も教室の正面に君臨する理由がわかる。電子黒板などは、所詮それだけのもので、なかなかあの自由度の高さに太刀打ち出来まい。チョークの微妙なラインは、本当に多彩に表情を描いてくれるのだ。
今回の仕事は、鉛筆とピグマのスケッチペン、それと色鉛筆で進めた。こういうのをパソコンでやれるといいなと、タブレットも持っているが、いや、なかなかどうして使い切れない。どうやら、僕はイラストレーターとしての技量も才能も著しく欠けているけれど、適当に落書きするといい味出すという、出鱈目吹いているフリージャズプレーヤーのような曖昧さや適当さに、開き直りという自信や慢心も含めて、少しだけ手があるらしい。
これからは、ラクガキストとでも自称しようか。実際、数年前からずいぶん人目に付くものを書いてしまったという後悔がある。いっそ、そこのところも開き直ろう。