こわばる

夏休みが終わろうとしている。
時々、小学校高学年から中学校の頃のことを思い出すと、心がこわばる。いつになったらこに感触から逃げ出すことができるのだろう。誰からも信頼されていないという強迫観念が一人歩きをする。
夏休みを思い出しても、毎日、図書館に行って、帰り道町中をぶらぶらして、海に行ったり、山沿いを走ったり、ただそうして一日を過ごした。友人と遊んだ記憶があまりない。僕はきっと、友人たちにまともに顔向けできないようなことでしくじっていて、そのことを鈍感にも気づいていないのかもしれない。悲しいことだが、この自業をどう払拭できるのだろう。
いくつかの出来事だけを支えに、何とか持ちこたえている忌々しい感触を、これからも僕は拭いきれずに生きるのだろう。それは、きっと贖罪なのだ。こわばっても、崩れても、受け止めざるを得ない。