妙高山麓で遊んできた

今日は晴れの特異日。なのに、朝から雨。
ネットでどこかいけそうな場所はないかと探すと、ここ。
http://www.akr-sky.com/walk/index.html
新赤倉のスカイケーブルの山頂駅付近は雪が積もっているらしい。これなら、天気が少々悪くても遊べそうだ。だめなら、野尻湖にでも行けばいい。
と、繰り出してみたものの高速道路は土砂降り。上越ではまだまだ激しい雨で、南へ向かうと少しずつ晴れ間が。妙高に入ると、雪をかぶった山体がよく見える。雨が降るまでと思って、駐車場に入ると、案外、天気が良い。じゃあと、スカイケーブルの片道を買って、帰りは雪を踏みながら歩こうと決めた。
スカイケーブルも往復で1800円なのに、片道は1300円。1000円ぐらいにしておけばいいのに。装備もゆるいのに気軽に歩かれても困るのかも知れない。
山頂駅の下にあるエトールでは、ガイドツアーをやっているということだったので、とにかく、時間に間に合うように急ぐ。
ゲレンデの下部から色づく山は次第に雪に覆われ、かつての前山第2から上は積雪。山頂駅を降りると思わず駆け出してしまった。
雪だ、雪だ。
エトールでは、パンやカレーの匂いが立ち込めて、お客さんも雪を楽しんでいる。ガイドツアーは、どうも忙しいのと時間ぎりぎりだったので今日は無理とのことで、自分たちで歩くことにした。
ここで昼食もとる。パンとスープのセットにしたが、なかなかうまい。シーフードカレーのスープとホテルメイドのパンの組み合わせ。カレーがうまい。山を見渡し、野尻湖を見下ろしながらというあたりも気持ちがいい。やあ、横手あたりも雪が積もってコースが見えるなあ。
遠くから来たらしい家族もうれしそうに走り回っている。スタッフが作ったらしい雪だるまをバックに写真を撮る。小さな心遣いが人を喜ばせるんだね。


ブナの森を少し歩くことにする。前山の上部ゲレンデ。シーズンでは非圧雪のゲレンデになる場所の北側にある。いつか、妙高山に登りたいと思っているが、往復で7時間。来年の目標にしよう。




静かな森。さくさく雪を踏みしめるのは楽しい。雪の上に落ちた葉がきれいなので、彼女が集め始めた。僕も少し手伝うが、雪の上を駆け出したい気持ちでいっぱいでそわそわする。霧がかかっては晴れるが、雨が来るんじゃないかという心配もある。
森を抜けてゲレンデに出ると、あの感じ。スキーを履いていないのが不思議な感じさえする。ちょっと走ると足を取られる。まだまだ、シーズンは先だと思っていたのに、急に雪原に立つと慣れない感じが、またいい。
エトールのところまで降りて、本当は赤倉側に降りたかったが、どうやらルートが今ひとつで閉鎖中とアナウンスされていた。それで、そのままスカイケーブルの山麓まで向かうことにした。
初めて、新赤倉に来たのは、たぶん40年前。リフトのレイアウトも、コースも随分変わったし、僕は随分歳を取り、ゲレンデだけを見るのではなく、景観もゆっくり楽しむ人になっている。チャンピオンのリフトがひとつ外されているのを見ると、覗きに行って見たくなる。冬のお楽しみだな。リフトが減ってもコースは残るから、かえって妙な雑音も減るということで、歓迎すべきこともあるんだ。
時々、色づきのいい葉を採集する。


前山ゲレンデの途中からは、林道ではなく、ゲレンデをそのまま歩く。芝がきれいに刈られていて、ちゃんと歩けるように整備してある。これは慣れていない人でもきっとゆっくりと楽しめるだろうな。それでも、ゲレンデはきつい。膝がみしみしいいだすが、そこはゆっくりと老獪に歩く



赤倉観光ホテルでほぼ3分の2。少し休憩。観光ホテル前の、昔の呼び名で言えば、オークラゲレンデは、野菜やハーブなどの農園やちょっとぶらぶら歩いたり、朝夕にぼんやり座ってビールでも飲むにはちょうどいい設えがしてある。



バードフィーダーだと思ったら、ニジマスのえさ箱だったりして池に撒いてみると、ニジマスが群がる。これは子どもたちには喜ばれるよね。小さな仕草だけど、こういうこともいいよね。冬の姿からは想像できない。
オークラゲレンデを下ると、ルパン3世みたいなクルマが走ってくる。何かあるらしいミッレミリアみたいなものか。約20台。前2輪後ろ1輪の変わったクルマが、3台。初めて見たな、ああいうのは。ラリーでもやっているのか、カウントダウンでチェッカー降っていた。上のホテルはああいう人たちが泊まるんだな、きっと。僕は、40年前、ここで初めて外国人の子どもを見た。
約1時間半の下り歩き。グリーンシーズンは、ここまでかな。来るべき、シーズンが楽しみになってきた。
お風呂は、妙高温泉。噂に聞いていたが初めて訪ねる。
妙高高原駅国道18号線の間、旧18号線の関川のすぐ近くに小さいけれど温泉街がある。これは知らなかった。いくつか日帰り入浴できる宿があるが、共同浴場大湯に入ることにした。駐車場がわからずうろうろするが、空き地みたいな場所で広々と停めさせてもらって、地元の人たちが使う銭湯みたいな温泉に入ることにした。外来200円。値上げしたらしい。夕方で、地元の人たちがたくさん入っておられたが、僕らのようなものがよく来るのか、石鹸箱を使ってくださいと丁寧に表示がある。
お湯は、60℃以上の源泉掛け流し。単純泉だが、よく温まる。やさしく、やわらかく、ぬくもりの深いいいお湯だ。地元の方が声をかけてくださるし、入浴マナーもしっかりと整っている。いいお湯だ。これから、妙高はここだな。
満足して、妙高を後にする。時間が少し早く、ミサには寄れず、そのまま上越に出て、暖かいカーペットを買う。さすが、東日本エリアは省エネルギー関係の商品が多い。北陸電力管内は、省電力って何のことやらというレベル。ここにくると、震災はまだ途上だとはっきりと意識できる。僕らは黒部川の水以外でなかなか意識できないというのもさみしい。
いい遊びができたな、今日は。
今日、拾ってきた葉っぱ。