黒部川で竹竿

渓流でバンブーを試そうと、夕方になって出かけた。西陽がきつくなって、梅雨明けの空のように朝日岳がくっきりと夏色に浮き上がっていた。入道雲が白く、くっきりと頭を上げている。でも、明日から崩れるんだそうな。
どこで振ろうかと思っていたが、今年は遊漁券を買っていないのに気づいた。釣りだってニレ池で2回やっただけ。あとは、海が数回。地元の川の券が高価なので、黒部川にした。何回か行くだろう。行くようにしないといけないし。
昨日、川の様子を眺めていたので、きっと弥太蔵の出会いがいいだろうと決め込んでいる。最近はあそこも遊歩道があるのでアクセスがよいのだ。
中途の音澤がいい感じだが、決めたからそこにとっとと向かう。ぎらぎらした夏の夕方の陽射しがきつい。駐車場で準備をして、釣り場に向かう。途中までは遊歩道。草をかき分けて川に下る。ちょっと明るすぎるな。それでも投げながら遡ろう。
今日のバンブーは三番。ロッドの乗り方でいうと3番ラインは軽い。ずいぶん出さないとロッドがうまく曲がってくれない。相変わらずバンブーはトルクがあるので、たたきつけるようなターンオーバーも簡単。サイド気味にすると途端に力を失う。しっかり、振り上げて前に押し出すとラインはするする伸びる。大きめのフライでもその調子は変わらない。
弥太蔵の出会いまでもう少しというところで渡渉不能。一旦引き返して、出会いに直接入る。ライズがあって、ちょっとどきどきする。濁りがまだ残っている。どうやら今日もダムの放水があるらしい。需要期に備えてほぼ満水状態にしていることから定期的に吐き出しているらしい。
弥太蔵の水はクリア。川底で魚が捕食しているのがはっきりわかる。何とかしようと試みるが、だめ。粘ったが、だめ。難しい。フライが十分でないのも災いしている。合流点ではライズもある。どうせダメだろうと流していたら、偶然、ヤマメが釣れる。ロッドの感触はおもしろい。ニレ池と同じように魚の動きを矯めずによく反映する。
フラットなのでいっそと、グリフィスナットにする。ロッドのアキュラシー性能が高いので、見失うことがない。反応があって、ウグイ。まだ、きれいで臭くない。
もう一度弥太蔵で流すが、何か赤い魚体が見えるんだよね。あれなんだろう。取りたいが、うまく行かない。
そのうち、対岸に関電のクルマがやってきて雑炊を告げる。遊歩道もクマが出そうな感じで少々怖くなってきた。
ま、こんなものだろう。今週は休みを取っているので、また、その時にでもゆっくりと。