みみずくの湯

白馬にないものは温泉と呼ばれた頃が不思議なくらいにそこらに個性的なお湯がある白馬エリア。特に、小日向から引かれた八方温泉はPH11というアルカリ性の温泉でさっぱりとした肌あたりが好まれている。高温で湯量が多いため、どこもかけ流しであることも人気の理由だろう。
里には3箇所のお風呂がある。バスターミナルの中にある第一郷の湯、第3駐車場のすぐ近くの第二郷の湯、そして、塩の道にほど近いみみずくの湯。中でも、車でアクセスしている人にはみみずくの湯の人気が高い。ここの露天風呂はそのまま畑に臨していて、山々を気持ち良く仰ぐことができる。だが、その分、人も多い。この日も4時過ぎに行ったものだから混雑も激しい。
混雑していてもお湯は変わったりはしないので気持ち良さは損なわれないが、苛立つことも出てきて、そこが人間ができていないこともあって、湯上り感に影響する。
大声で叫び走る子ども。子どもは仕方が無い。注意しない親に苛立つ。立ってシャワーを浴びるいい歳のおじさん。股座にシャワーを吹き付けるのはおなじみの仕草だ。書き上げるとキリがない。しかし、それも以前に比べるとよくなってきているし、そういう仕草の人に対して少々軽蔑した空気が流れるのは何かが向上している証拠でもあろう。
観光地のお風呂は少しずつ変化がある。困ったのは、もしかすると、地域の人々が使う場所かも知れない。そこには、遠慮がなく、どこか傍若無人の振る舞いを許容するところがある。常連だらけのスナックのような感じだ。いたたまれなさに恐縮することも度々なのだ。
滑らかで爽やかに透明度の高いお湯をゆっくりと味わって、人を縫うように外に出ると春の日差しが降り注ぐも、実は、気温は1度かそこら。それでも、氷ではなく、水の季節になったかと風が身に食い込まなくなったことを感じていた。
4月からは消費税の関係で100円アップの600円。ということは立ち寄り湯600円時代に突入ということか。そのくらいの価値はあるが、飲み物を控えることになるな、きっと。