若者とコンビニ

国民年金の納付がコンビニでもできるというアピールのため、コンビニ各社といっしょに大臣が広報活動を行っていた。そこで、小泉という政治家が、若者はコンビニに行かない日がないという発言をして、ことさら若い世代とコンビニを結びつけようとしている。まったく世間知らずとはこういうことだ。
このニュースでの違和感はまず、将来を担保してくれない年金を義務といって誰が納めるのかというところに発しているが、そこは最早年金が若い世代のインセンティブを何も引き出さない点も含めてコンビニが生活のどんな場所にいるかがわかっていない。
夕刻のコンビニには、実は、年配の世代も少なくない。近所の店が少なくなって郊外の大型スーパーばかりになった田舎の現状では、コンビニは買い物のチャンネルとして重要な位置を占めている。商品のラインナップにも当然その状況は反映されていて、おでんなど自宅で作る方が大変という家庭は珍しくもない。ちょっとだけ、少しだけ、このくらいでいいやという年配者の生活スタイルに適合しつつあるのだ。小泉はコンビニは飲み物やジャンクフーズを買うところと思っているのだろう。こいつも、やはり、旧い体質の政治家だったか。