電車

疲れているのはボクだけではない。
22:00すぎの電車に乗ると、駅に停車するごとに人が減っていく。
直前まで、みんなシートに沈んでいる。
1時間ほどして重い身体を起こして電車を降りるが、国境の町に向かう電車には、それでも少なからぬ人がいて、みんな目を閉じて背中の支えをなくしていた。