ある仮定

当初は、ある「流れ」があった。その流れは関係者が知るところでもあり、大博打であったのだが、勝算は不明だった。むしろ、反応を見るためのものとも思われた。
時間の経過とともに、別の側面が現れた。反響の大きさに協力者がうろたえた。もともと雇われ仕事。うま味のある方へ流すことが自然。
関係者は驚いた。約束が違うのだ。風向きがおかしくなってきて、いよいよ雲の中に迷い込んだままの飛行機のようでもある。
もとより危険な賭ではあった。危険さが別の種類になってしまった。
今のところ、この先が読めない。
事件が転売されてしまったのだとボクは思っている。