展覧会

善田優子さんの展覧会に行って来た。
日本画なんだけど、この頃の日本画は顔彩などの日本絵の具を使えば日本画という人があるくらいに、様々な技法があるらしい。
花、山、そういうものをモチーフにして、人となりのよく現れた素晴らしい絵でした。
いくつか疑問があったので、聞いてみると、なるほど、表現とは何をどう表すかの工夫にあるのだなと芸術家の精進に感心する。
薬師岳の絵の残雪がすごくリアリティがある。写真とは違うのだ。ボクらが内面にもっている風景がそのまま現れている、そんな感じだ。特に、残雪の際だった姿。それが印象的。
残雪の部分がミミズがのたくったように盛り上がっていて、少し気になった。和紙のはずなのに、と思ったら、方解石を散らして、その上に和紙を張っているのだという。
以前、和紙の裏表に彩色する方法を聞いたんだけど、それぞれに技法と表現が結びついて、変な解説など必要ない力を持っている。
緑がすてきだなと思っていたら、蝶や雪、山鳥にむしろ特徴がある。身近な人だが、いよいよそのすばらしさに感激した。
実は、今日まで。惜しい。金曜日にも行って、また、今日も行けばよかった。そうしたら、山の声、花の声を聞けたに違いない。