石毛の夢

石毛は、おそらく古田以前に現代の野球について最も理解の深いものの一人だろう。万年最下位球団であった西武に入団し、黄金時代を築くのに、もちろん、伊東は必要だったろうが、フィールドプレーヤーを牽引する彼のプレイは欠かせなかった。どの打順でも仕事ができ、ベンチも含めて、例えば、中畑のようにみんなを元気づけるプレーヤーはあるが、才能のあるリーダーとはそうしたものだと感じていた。ダイエーに移籍してから、そして、アメリカに渡って勉強している間も、次世代の野球は彼が作るのだとボクは思っていた。同じ時期に活躍し、比較されもした原との差は歴然だと思っていたのだが、どうしたものはオリックスでは残念な成果しか残せなかった。そのなかに、何か次につながるものを見つけるには、石毛の野球が見えなかったし、また、その機会も限られていた。
そういう石毛がこんなことを考えていたとは驚いた。
素晴らしい取り組みだ。出来る限り応援したいし、うまくいくことを期待したい。


オリックス元監督の石毛宏典氏(48)=株式会社IBLJ社長=が推し進める四国での「日本版独立リーグ構想」の発表記者会見が9月30日、香川県高松市と東京で行われた。自治体や地元企業の支援で四国4県の県庁所在地にチームを置き、1チーム90試合のリーグ戦行う。指導者はプロ経験者だが、選手はプロ野球を目指す17歳から24歳と限定し、プロ退団者は受け付けない。地域密着型のリーグでプロ野球界に選手を供給していく方針だ。開幕は来年の4月末の予定。
ボクは四国に行ったことがないが、坊ちゃんスタジアムでこのリーグを観戦したいと思う。