魔魚狩り

フライの雑誌社が出版した水口先生の「魔魚狩り」が好評のようだ。
まるで、悪の枢軸国を駆逐するようないわゆる「明治以降の外来魚」狩りに、どこかおかしいと感じている人が少なくないのだろう。
この本、はまぞうではまだ検索できない。bk1で買えるそうだけど品切れで重版中らしい。
http://blog.furainozasshi.com/?eid=89330
近所のダム湖にいるおびただしい鯉の量を見ると、ちょっと尋常ではないと思う。が、あれはいいらしいのだ。湖産鮎、ヘラブナ、錦鯉が泳ぐ渓流さえある。岩魚や山女の種はどこの川のものやら。シロザケ、ベニザケ、ギンザケのでたらめな放流。メダカの勝手な増殖放流。そういうのを議論しないで、何が共生だか。似非自然主義、いや、自然ネオコンサバとでも呼んでやろう。アメリカのいわゆるダムマフィアと同じだ。
ただし、ボクは清水邦明が言うような、ブラックバスが子どもたちの自然体験に云々の議論には同意できない。それは結果的にそうであったので、ブラックバスでなくても可能な選択肢がいくらもある。そんなことを盾にしてブラックバスを守ろうという論理は隙が多すぎる。少なくとも、ゲリラ放流については、バスであるなしにかかわらず、ボクは好意的な態度をとることはできない。