ARAI

天気を見てこの日にしたのに、生憎の雨。前線が通過したのだ。天気図からすると海沿いは何とか天気がもつような気がしたのでARAIに出掛ける。2年ぶり。2年前は、スノーシューをしてきた。3年前の3月のARAIは実に素晴らしい場所で、革靴で遊んできたのだが、マウンテンエリアの楽しみ方の提案が、リゾート臭さのあざとさと奇妙な対比をもって調和しているあたりに感心したものだ。
新井の道の駅にスマートICがあるので実に近い。いいアクセス道路も出来ていて、自宅から約1時間。
駐車場は3年前の平日よりもたくさんのクルマ。一番近い場所はいっぱいで、すぐ下のところにクルマを回す。
天気があやしいのだが、せっかく来たので滑ればという彼女のことばで決心。ワークスティンクスを持参する。しかし、半日遊ぶような気持ちはないので、テラスでの食事券を使った。ゴンドラに乗って膳棚のテラスレストランの食事ができるチケットで2000円。1000円分の食事ができる。これに1回券550円を加えて使うことにする。
ここのゴンドラはすごい。車椅子を使えるように椅子がない。立って乗るのが基本だが、簡単なバーがあってそこに腰掛ける。窓からはコブシの花、ブナの新緑がすばらしい。残雪にブナのコントラストは、ボクが知っている自然の風景の中でも最も美しいもののひとつ。汚れた雪も、また、いいものである。
上に上がるに従って霧が濃くなる。
窓の防護のために付けられたバーが、かつての180センチくらいのスキーに合っているので、今のように160センチそこそこのものでは窓に傷が付く。ボクだとちょうどいいところが傷で見えにくかったりする。それでも、標高を上げると春がどんどん冬に近づいて、わくわくしてきた。
膳棚ステーションは、わずかに視界が晴れている。テレマーカーも何人か見える。この時期のスキーヤーはみんないい板を履いているな。さすがに細革はいない。クロカン板ももってきていたのでそれもよかったか。
天候がひどくなる前に1本とすぐに滑り始める。視界不良。何にも見えない。土地勘が薄いので、思い切っていけない。そのうち、激しい雨。コブ斜面にもあおられる。1本でレストランに待避。おそらく、ゲレンデにいた全員が駆け込んだ。
リフトが停まっている。どうやら、落雷があって、リフトのお客さんが少し感電したそうだ。怖い話だ。静電気のようなものだったらしいが、そのまま1時間余ゴンドラもリフトも運休。
その間に飯を食べる。ここのカレーはなかなかうまい。コーヒーも、この手のものとすると旨い方だ。回転がいいからだろうな。
2時少し前に、運転を再開。
そのまま下山。
山の空気を味わっただけでもいいや。
来週は、ARAIも最終週。もう1回行くのもいいが、立山も、いや、弥陀ヶ原も呼んでいる。