エピソード3

ああ、なんて悲しい映画なんだ。ちっともエンターティメントじゃないぞ。
アナキンが炎に焼かれていく姿が実に切ない。悪意などどこにもないのに、わずかな不安が増幅し、抜き差しならぬ場所にはまりこんでいく。力のあるものほど力に過信することを背景に、その力を制御する心のありようが極めて繊細なバランスにあることを暗示している。
アメリカのことだな。9.11がスター・ウォーズにまで影響している。
それにしても、スカイウォーカーは恰好いい。颯爽とし、不安や恐れ、怒りに翻弄される表情がよく見える。
いろんな点よくできていたが、画像的にダース・シディアスに誘惑される部分で表情が乏しい。SFXではアップではあまりに大雑把になってしまうのか。
ともあれ、やっぱり、エンドタイトルでは泣けた。
これで、スター・ウォーズ・サーガ、いや、アナキンのオデッセイが終わった。
ところで、アナキンがクワイ・ガン・ジンの息子ではないかという説と、いやいやパルパティーンこそが彼の父で、故に、スカイウォーカーの血は暗黒面に引かれやすいのだとも。
続きの文庫本をまた集めて、せいぜいサーガを楽しもう。
後ろの座席に、青いライトセーバーを振っている人がいた。どうやら、10回ほど見ているマニアらしい。かわいい女子高生がデートで見ていた。ボクは最初のスター・ウォーズを川のほとりさんと見たのを思い出した。
自宅で、さっそくライトセーバーを振る。ボクのは緑と赤。どっちがどっちか忘れた。