ここんところのニュース

まず、清原がオリックスへ。涙の会見は、野球には成績とか優勝とか、そういったものとは関係のない魅力があると思わせた。18歳で流した涙は情けなかったが、落日を迎えようとしている季節の涙は共感を誘うであろう。アスリートにも終わりはやってくるのだが、彼はむしろドラマのキャストに見える。残念ながら、渡辺謙同様、主役ではない。
中村ノリオリックスへ。この人はどうにもわからない。なぜ、あのときにメッツにいかなかったのか。今何をさらけ出せるのか、ある面楽しみでもある。
小宮山がロッテの次期監督に名指しされている。むろん、非公式。彼の野球理論は卓越しているが、野球理論だけで監督を成功させられるなら、阪神は野村で優勝、岡田ではどうにもならなかったろう。コーチとしては優秀だが、どこまでもアスリートであり続けるところにおもしろみもある。
長谷川が日本復帰なら巨人とのこと。これはけっこう楽しみ。少なくとも露出度は高い。
小坂が巨人入り。1番三塁も考えられるとのこと。仁志には刺激になるだろう。この3年彼のモチベーションが浮遊している。8番にいればこんなに嫌なバッターはいない。老け込むにはもう少しあるので、最強の8番セカンドとして活躍してほしい。当然、小久保は一塁へ。小久保、仁志、小坂ならいい内野だ。
「野村ノート」で絶賛されている上原がFAまでメジャーを待つとのこと。あれだけ単純な投球でどんどん投げてくる上原の投球は、本人も意識しているが、沢村賞に最もふさわしい。とりわけ、ランナーを背負った時の外角低め、あるいは、内角低めへのよくコントロールされた直球は野球の原点を感じさせる。彼がジャイアンツを離れれば、もう、大きな魅力はない。どうしたって、スター選手は要るんだ。興業なんだから。

野村ノート

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