１２人の優しい日本人

三谷幸喜原作の映画。

12人の優しい日本人 [DVD]

日本には陪審員制度がない。しかし、あたかもそういう制度が定着していて、みんな厄介だと思いながらも、それぞれの有り様を示しながら参画している。三谷幸喜はキャラクターの立て方が実に巧妙で、そのうえ、演じる役者のキャラクターが自然に一致してくるキャスティングのうまさを持っている。ヘンリー・フォンダの名作、「１２人の怒れる男」の翻案なのだが、本歌取りもあれば、パロディもあり、しゃべり方の質やリズム、全体の流れのメリハリなど、よい脚本がよい物語を生むとは、当たり前のようで、なかなかないこと。

十二人の怒れる男 [DVD]

こういうものを１００円で楽しめる。娯楽社会である。