曼陀羅

実相寺昭雄の映画。単純再生産とエロチシズム。60年代、70年代的なキーワードだ。構図と色。台詞。独特の臭気がたまらない。セットはウルトラセブンを見ているようでもある。モテルの白い壁や調度が、男女の営みに映えて鮮烈。映画での挿入写真は、沢渡朔岸田森がとてもらしくていいし、桜井浩子もこういう演技もあったのかと思わせる。清水紘治が大学生の役だが、当時はちゃんと大人だったんだな。草野大悟が変わらないのには驚いた(笑)それと、当時の演劇人はよく鍛えているらしく駆け出すシーンは本物だ。本物の力感をさらに強調するように撮影している。CGで吹っ飛んでくる時代は、リアルだが、リアリティにかけている。

曼陀羅 [DVD]

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