新庄の涙

ウイニングボールを森本が捕って、そのまま新庄と抱き合う。どうしてこう出来過ぎた結末になるのだろう。
だけど。
最後の打席はいただけない。
最終回の守備もいただけない。
新庄の引退表明が呼び込んだ優勝ではあるが、ぎりぎりまで限界などどこにもないかのようにプレーしてきた新庄に、涙の感動はいらない。

日本ハムの勝因は、足である。走塁の差だ。第1戦、敗れはしたが通用した足に光明があった。ようやく、ただ塁を奪うだけの福本以来の盗塁でしか測れない足の時代を終えられそうだ。