宇奈月温泉

朝、重い身体を何とか引き起こして入浴。
ホテル黒部の大浴場は浅い部分と深い部分があり、膝下、あるいは、寝湯にもできる。昔、まったくコンクリートの枠でつまらなかった露天風呂は少し改造されて吾妻屋風の屋根が付き、育ってきた桜が風呂にかかるという風情のある姿に。高い位置だが川をすっかり見下ろせるのは、温泉街で数カ所しかなく、露天風呂ならここが一番川に迫り出した感じがする。
ちなみに、川に最も近いのはホテル桃源の露天風呂。大浴場の出口が高い位置にあるので、河原で釣りをしている人に出入りの瞬間は丸見え。ホテル黒部の露天風呂も階上の部屋からよく見える。庭園のなかにあるようなグリーン喜泉。あるいは、宇奈月温泉で初めて、家族貸し切りが可能なサン柳亭など、ようやくバリエーションが整ってきた。外湯でも、とちの湯がある。
アルカリ性単純泉。黒薙温泉から引湯。ホテル黒部では、部屋のお風呂では源泉が使われている。大浴場は温度を下げるため加水、塩素消毒を行っている。延対寺荘では熱交換機を用いることで加水を止めたと聞く。あまり知られていないが、宇奈月温泉の透明度は日本一。よくある、お姉さんが入浴する番組ではいよいよ隠し所がなくなるという。