今年の黒部川排砂は史上最小量

何でも堆積する量が少なかったとかで、排砂ゲートを用いた宇奈月・出平の連携排砂史上最も少ない量を排出予定らしい。何か違う意図を感じるなあ。
どうして堆積量が少なかったのか、ちゃんと聞きたいところだ。
一昨日の川は変な色をしていたので、てっきりと疑ってみたが、そうかこれからなんだな。
そんなことなどないA川だが、こちらは河川改修が酷いことになって、川の様子が一変。B川はいい感じだが、他の河川からの流域変更がいろんな点で変化を作っている。
いろいろ議論があるとは思うのだが、例えば、禁漁区間、キャッチ&リリース区間などを設定する試みが好ましいと思えるのは、そのことで川に対する意識を、耳目を向けさせる効果が高いからだ。キャッチ&リリースによる資源量の確保そのものよりも、そうした人の意志形成に働きかける行為は貴い。価値観にそのまま働きかけ、それはかなりの賞味期限を有しているからだ。
ちょっとある関係の仕事で、ある川での再生産誘導プロジェクトを進めたいと思っているのだが、結局、そんなことで魚が増えても、川そのものと川と人の関係が変わらなければ、川はまた思いもよらない方向に移ろってしまう。今ある物理的な姿ではなく、関係性の形としてこうありたい形を議論しないと、どんな川も現れはしても生んだり、創ったりから遠い場所にある。何もしなければそれが一番などと考えてみても始まらない。かかわり、意識し、考え続けることでしか維持できないものもこの世にはたくさんあるのだと、ボクは思う。
だが、渓流デビューなどというつまらぬことばがある限り、川は宴会場であったり、遊技場でしかあり得ない。