フライフィッシング教室

昨日、公民館の講座でフライフィッシング教室を行った。今までいろんなところでやってきたが、公式の教室は初めてなのだ。
体調は相当落ち込んでいる。どうやって乗り切ろうか、そんなことばかり考えていた。みなさんの期待と、それに見合った充実感。
今回初めて、最初からフライベストを公開した。フライフィッシングに立ち入るにはフライフィッシャーとはどんな人なのかを知ってもらう必要があると思ったからだ。以前は、スキルさえあればフライフィッシングなんて簡単なものだと思っていたのだが、実際に、その人がその人らしいフライフィッシャーになるには、スキル、タックル、それに、川に向き合うメソッド、そこからその人なりのスタイルが見えてきて、ストラテジーが生まれるという仮の構造を作ってみた。仮説である。検証が今回の目的のひとつでもある。
どーっと続けた話はまったく習熟を期待していない。フライフィッシャーというものに出会っただけで十分かと思っていた。
そのまま夜の公園でキャスティング。ロッド、リールのセットまでやってもらった。これが意外にやっかいだ。次回は、ちゃんとノットの練習もする予定。
実用のキャスティングなんて、ホント大した技術はいらない。振り上げて前に倒すだけでいい。前に真っ直ぐに延びればそれでいい。それを自己評価の基準とする。今回は、噴水の流れがあって、その水の上にフライを流した。これがなかなか気持ちのよいもの。月夜ならもっといいだろう。
少し沸き立った感じがあって終了。
締めのことばとして出てきたのは、2時間ほど前のみなさん(受講生)とボクの距離感が随分変わっているということと、フライフィッシングのぬかるみというものだ。まったく想定していなかったが、なるほど、ボクはそれを目指していたのかと、自分で表現しておきながら気付いた次第だ。忙しくて格好を付けられないときには、地が出てくるのでおもしろい。メタではない自分を見付けられる。
ベストが無茶苦茶になっているので、釣りに行くには難儀しそうです。