初勝利

うちの高校の先輩が立ち上げた新設校(元女子校)の野球部が念願の公式戦初勝利。H先生喜んでいただろうなあ。大きな身体で、全身からみなぎるものは、「熱と意気と力」。紛れもなく、この土地の遺伝子である。
初勝利以後は、伝統校も何もなく、同じ戦いの舞台で研ぎ澄まされる。そのときに、今時の子どもたちは堪えられるのかなどと余計なことを考える。厳しく凌ぎを削るよりも楽勝が好きなムードはいつどこに行っても感じる。勝ちたいよりも先に野球がしたいんだから。
これもときどき感じるけれど、野球を語るときには、戦略と戦術がごちゃごちゃに混じり合って、そのうえ、ミクロとマクロが同時に交錯するように語られ、理念や哲学まで一緒くたに議論のレベルを整えずに展開する。まあ、そこがおもしろんだろうなあ。
高校野球軍国主義の揶揄をコメントした人があった。なるほど、と思わせられたが、あまりのステレオタイプに性懲りもなく反論してしまうボクもボクである。