[山歩き]立山峰本社

平日なのに同僚と山歩き。
朝から曇りがちな天気で時折雨。
ところが、弥陀ヶ原から上はドピーカン。かつて見たことがない雲海と抜けるような青い空。そして、強い風。
一の越の予定がそのまま雄山山頂へ。人がいない静かな立山はこんなにすてきな場所だったか。ゆっくり、かつてないほど、ゆっくりと雄山山頂。到着は14時。昼食を入れて3時間半くらいかけたか。
いつもは混雑する峰本社へ。360度の視界には、立山、白山、穂高の山々、後立山連峰妙高、八が岳までもが入る。まったく感激ものである。
ふと記憶を辿ると、峰本社に上ったのは、きっと2回目。以前は、昭和45年である。37年ぶりの登頂。いや、その間に昭和50年に三山重層している。そこからなので、32年ぶりか。そして、こちらも昭和59年以来の3000m超えであった。
下山もほとんど人がいない。懸念されていた膝も何とかもった。パワータイツが少し痩せてしまったもので、相当緩んでいるのにこれだから何とかなるか。左の靴が0.3センチほど小さい。
室堂から見る雲海と、一日中その姿を見せていた立山の山々は夕暮れ近づく斜光に輝いていた。

天狗平では、「剱岳点の記」の撮影中。ちょうど、カメラテストらしく、登場人物の名前を付けたスタッフが慌ただしく動いていた。今日のこの天気を逃す理由はない。
バスは雲海を突き抜けて、やがて、上の小平付近で雲に入り込んだ。これだけ前が見えない風景も初めてだ。