そろそろ2000キロ

ここまで非常に気持ちよく乗らせていただいている。
まず、ボク自身クルマで最も重要な要素と考えている足回り。エンジンやら、馬力やら、加速やらとはいうが、足回りこそクルマの素性で、そこでクルマの性格を決めている。AWDということで少々心配していたが、やはり、杞憂である。
このAWDランエボ譲りのもので、走れるAWDということだ。何よりコーナーリングはAWDに特有のアンダーステア感覚もなく、むしろ、オートモードにすると後ろから押してもらっているようでナチュラルにラインをトレースする。FFでは車体の大きさを持て余す時もあるが、AWDはよくできている。一昨日白馬を走っているが、これが快調。雪の上の方が安定感を抱かせる位である。
エンジンはCVTとの組み合わせでクイックレスポンスとはいかないが、パドルシフトとの組み合わせでなかなか楽しくワインディングを味わえる。下りと登りの切り替えは、パドルがおもしろい。高速道路での加速感もよく、ステアリングから手を離さないとはこうも余裕を生み出すのかと思う。革製のシフトノブが勿体ない位でさえある。
もう一つは人を乗せたり、荷物を積んだときである。これも全く問題ない。前のクルマで何に不満があったかというと(ほとんどないんだけど)、フル積載でブレーキが甘いのと、アンダーがきついことであったが、このクルマでは積載を感じさせず、アルミルーフなどの低重心処理も相まってふらつきもない。
それからシートは重厚感があり、きつくなく、緩くない。もともと三菱のシートはけっこうしっかりしていると評判だったのだ。サードシートもそこそこ座れるし、収納のアイデアがよく決まっている。
全体によく考えられたパッケージと言っていいだろう。
今はまだ使う機会がないが、100Vと12Vを何カ所かで引き出せる。グリーンシーズンには活躍しそうだ。一度、トースターでも使ってみよう。新緑の山でホットサンドなんかも悪くない。
敢えて、問題を書いておこう。トランクボックスのような収納場所がない。シートがしっかりしたせいで、シート下のスペースが少なく、また、隠し収納のような場所はサードシートの格納に奪われてしまった。おかげで地図や防寒用のフリースブランケット、傘などを入れておく場所がない。これは今後の対策。また、車幅が広がったが、150センチ級のスキー板ですら横置きできない。キャリアが必須である。もっとも、分割シートを使えば180センチ級までは何とかなりそうだ。しかし、クロカンは210センチまである。ジャイアント馬場さんを寝かせられるだけのスペースはこのクルマにはなく*1、やはりキャリアは必須である。キャリアを買ってしまえば問題ないので、もうすぐ解決だが。
もう一つ。快適なので、眠くなる。これが難点。懸念された燃費は、10〜11キロメートル。不思議なことに、高速を走ろうが、町中だろうがそれほど変わらない。ただ、暖まっていないときは、かなり悪く感じる。ちょい乗りよりも遠出が似合うクルマである。
ふと今日、おもしろい情報も聞いた。フランスではプジョーグループで販売されていて、4007というののだそうな。1007を思えば、なるほどその辺のグレードか。各部に欧州仕様の様子が見て取れる。父のナスカーほどではないが。

*1:シャリオは、前シートまでフラット化してしまうと、余裕でスキー板を並べられた。クロカンの板を20本くらい運んだこともある