藤井ってそうなんだ

ヤクルトの藤井と言えば、新人だったかな、一塁へ全力疾走したのを早稲田の先輩仁志に野次られてへんへんぐしゅんと泣いたり、首の回りにじゃらじゃらとお数珠のようにネックレスをかけていたり、ワールドカップを見に行って風邪引いて登板回避されたり、そんな印象があった。
今回、日本ハムへの移籍が決まって久しぶりにその名前を印象付けたが、どうも芳しくない評判もある。それで、ブログを見てみると、まあ、せっせと書き込んでいる。食べ物やくらしの周辺の話題が多く、それなりの人気を集めているようなのだが、オフシーズンということもあって野球の話が少ない。と思ったが、シーズン中も同じである。こいつは野球選手とは思えないなあ。
野球は人気商売である。さまざまな話題をふりまき、耳目を集めるのは悪くはない。しかし、芸人でも、タレントでもないので、売り物は類い希な野球の技術や経験であり、プレーヤーとしてのパフォーマンスである。特徴ある左腕としてどんな考え方を持っているのかがブログに現れるのであればおもしろいのだが、そうではない。残念だが、それを指示する人も少なくないだろうから、そういう人の憧れになっていればいいんだろう。
移籍を気に飄々と投げ、打者を翻弄する彼の本来のものを見せていただけるのなら、それはそれで楽しみではある。