品がない

今日は、まったく岸のゲームだった。素晴らしい投球。涌井、ダルビッシュに匹敵する好投手である。
そのはずなのに、この後味の悪さはどうだろう。
原因は中島とおかわりにある。
グライシンガーの内角球はそれほど剣呑でもなく、また、厳しいとも思えないところだった。が、どこかに何かの意識が過剰にあるらしい。ろくすっぽ避けもせず当たり、それで口をとんがらせた。そのまま、くってかかるように口をとんがらせたまま、両チームが入り乱れる。強打者にとって、インコース攻めは勲章である。投手にとってもリスクの高い球を投げさせるというレベルを感じる必要のある選手に、中島は到達している。それがどうだ。何にかりかりきているのかすら伝わらない。気迫とか、精神力以前に、つっかかった感じしかない。
直後、中村がホームラン。何か捨て台詞のようにはき出し、以前として、つぶれた表情でぼんやりと三塁守備に立つ。何だ、このチームは。わけがわからない。今日の岸の投球を台無しにしているのは、おまえたちである。
ふだん、全国ネットに流れていないせいなのか。自らのふるまいがどういうものかを客観視できない。せいぜい高校野球に毛が生えた程度の精神性。いや、そう言ってしまえば高校野球に失礼である。ああ、ベイスターズに毛が生えたくらい、実際、そんなものだろう。
品がない。
巨人を巨悪のように見せるテレビ朝日の実況の仕方にもどうかと思うが、まったく、子どもには見せられないゲームだった。最悪の3,4番である。代表で何を学んできたのか、中島。泰葉事件同様の空気を感じていた。